ムーディーズは、ベルギーの成長見通しと銀行システムに対する懸念から格付けを引き下げたとし、特に仏・ベルギー系金融サービスグループのデクシア
ムーディーズは声明で「(ユーロ圏の)ソブリン債市場のぜい弱性はこれまでに増して根強くなっており、短期的に改善する公算は小さい」とし「これにより、ベルギーのような債務水準が高く借り換え需要を抱えているユーロ加盟国に対する潜在的な資金調達ストレスが増大する」との見方を示した。
ベルギー政府はムーディーズによる格下げに関するコメントを控えた。
ベルギーの格付けをめぐっては、フィッチ・レーティングスがこの日、同国の「AAプラス」格付けを、スペインやイタリアなどユーロ加盟の他の5カ国とともに、レーティング・ウォッチ・ネガティブ(RWN)に指定。向こう3カ月以内に格下げる可能性を示唆した。
また、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はベルギーの「AA」格付けを、ユーロ加盟の他の14カ国とともに「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定している。
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